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2018年07月20日 recruit

【コラム】 AIを悪用したサイバー攻撃

近年、画像分析や音声認識をはじめとしたAI技術の実用化が急速に進んでいます。

AI技術は様々な分野で活用できるためサイバー攻撃に悪用されることが予測されます。

今回はe-Gateセンターよりサイバー攻撃にAIが悪用された場合の攻撃内容や対策について

情報が公開されましたのでご紹介いたします。

本記事は、こちらよりPDFにてご覧頂けます。


【コラム】 AIを悪用したサイバー攻撃

 

 今回のコラムでは、近年注目を集めているAI技術について情報セキュリティの観点から、今後のサイバー攻撃や対策について説明します。

 1.  第3次AIブーム到来

最近、画像分析や音声認識など様々な分野でAI(人工知能)の実用化が進んでいます。AI技術はこれまでに何度か注目されることがありましたが、最近のAIへの脚光は第3次AIブームと呼ばれています。この第3次AIブームの背景には、ビッグデータや量子コンピュータの発展などの性能的な要因とニューラルネットワークのモデリングや深層学習の効率化などの手法的な要因が関係しています。

 

図 1 AIブームの歴史

 

AIが普及することは人々の生活を豊かにしてくれる半面、それを悪用することで甚大な被害を与える可能性もあります。情報セキュリティの分野では未知の脅威の検出や対応にAI技術を活用した製品が注目を集めています。現状はそういった製品を導入することで一定の脅威については対策が可能です。しかしAIを悪用したサイバー攻撃が発生した場合にはセキュリティ対策として不十分な状態となってしまう可能性があります。AIブームによりAI実装のハードルが下がってきていることから、近い将来AIを悪用したサイバー攻撃が発生する可能性は極めて高いです。

 

 2. AIを悪用したサイバー攻撃(AI攻撃)

Q1.近い将来とはいつか

具体的な時期はわかりませんが、2~3年以内にはAI攻撃が発生する可能性があります。しかしAI攻撃の実用化にはいくつかの課題があり、その1つがコンピュータのリソース(処理能力)です。AIによる1つ1つの処理はコンピュータの内部で膨大な演算処理が行われており、この処理は一般的なPCでは処理能力が不十分です。攻撃者はAI攻撃を実施するためにコンピュータリソースを準備する必要がありますが、準備には莫大な費用が掛かります。現状ではAI攻撃の費用対効果が低いため表立ったAI攻撃はまだ確認されていません。

近年、コインマイナーなどの被害者のPCのリソースを不正に使用するようなマルウェアが流行しています。コインマイナーは暗号通貨を発掘するための演算処理を被害者のPCで行いますが、この仕組みを攻撃者のAIの演算処理に応用することで、AI攻撃は現実のものとなるでしょう。

*コインマイナー:仮想通貨の発掘(マイニング)をおこなうツール。

Q2.どのような攻撃が行われるのか

①    チューリングテストの突破

AIの特徴はコンピュータに人間のような動作をさせることです。AIを悪用することで、これまで人間にしかできなかったことがコンピュータでもできるようになります。すなわち、画像認証のCAPTCHAのようなチューリングテストを突破する攻撃が挙げられます。こういった認証を突破するAIアルゴリズムはすでに開発が進んでいて、人工知能ベンチャーのVicarious社ではCAPTCHA突破成功に関する記事が公開されています。

Common Sense, Cortex, and CAPTCHA」- Vicarious社Blog

 

図 2 reCAPTCHAのサンプル

*チューリングテスト アラン・チューリングによって考案された、ある機械が知的かどうか(人工知能であるかどうか)を判定するためのテスト

②    高度なシステム探索による攻撃

企業内のネットワークに入り込んだマルウェアに様々なシステム情報を収集させて、PCの使用頻度が高い時間帯、IPアドレスの採番規則、ホスト名の命名規則などのシステムの特徴をAIにより抽出してシステムの脆弱性を発見し、さらなる攻撃につなげる可能性もあります。

 

 3. AI攻撃から身を守るために

AI攻撃はこれまでにない脅威になることが予測されます。しかし適切な準備を行っていれば、被害を最小限にとどめることができ、その脅威は怖くありません。例えば、チューリングテストを突破するAI攻撃に対してはSMS認証や認証トークンの採用などCAPTCHA以外の2要素認証を採用することで身を守ることができます。また、高度なシステム探索による攻撃についても、システムの脆弱性を取り除き、監視やフォレンジックをしっかり行っていればインシデントにつながる可能性は非常に低くなります。さらにインシデント発生時の対策方針を事前に取り決めておくことで被害範囲を最小限に限定することができます。

 AI攻撃による脅威について前述しましたが、結局のところ企業がとるべきセキュリティ対策はこれまでと同じで、セキュリティ対策のPDCAを継続的に行うことが大事です。

 

図 3 セキュリティ対策のPDCA

セキュリティ対策のPDCAを実施するためにはCSIRT(Computer Security Incident Response Team)やSOC(Security Operation Center)などの専門組織を企業内に作る必要があるため、多くの企業がヒト・モノ・カネの面で対策が不十分となっているのが実情です。そこで、SSK(サービス&セキュリティ株式会社)では40年以上に渡って築き上げてきたIT運用のノウハウと、最新のメソッドを備えた次世代SOC「e-Gateセンター」、この2つを融合させることによりお客様の情報セキュリティ全体をサポートします。

 

 4. e-Gateの活用

セキュリティ人材サービス

e-Gateセンター(SOC)での実習を通じて高度な技術を身に付けたセキュリティエンジニアが、お客様のプライベートSOC、CSIRTに常駐し、円滑な運用に貢献します。お客様サイトに常駐しているセキュリティエンジニアには常にe-Gateセンターからバックアップがあるため、質の高いサービスのご提供が可能です。セキュリティ運用監視サービスと併用することで、万が一のインシデント発生時にもe-Gateセンターとセキュリティエンジニアの密な連携で、迅速かつ的確な対処を行います。

 

セキュリティ運用監視サービス

e-Gateセンターがお客様のシステムに設置されたセキュリティ機器のログをリアルタイムに監視・分析。AIを使った最新のログ分析システムにより巧妙な攻撃を検知し、スピーディかつ適切な対応を可能とします。また、月次レポートの提出・説明、対面にての報告会を実施いたします。月次レポートは監視機器ごとにきめ細かな分析内容を記載しております。

 

セキュリティ対策支援サービス

約40年に渡って培った情報システム運用監視の実践的なノウハウと、e-Gateセンターのセキュリティ対策技術をご提供いたします。お客様システムに潜在する脆弱性を診断し、その結果、検出されたリスクに対し対策をご提案する診断サービスや、お客様のセキュリティに対する個別ニーズへの対応や、情報システムだけでなく全社体制で取り組むべきセキュリティ対策に最適な答えを導き出します。各種診断からアドバイス、システム構築まで、あらゆる情報セキュリティニーズにワンストップで対応します。

 

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